めふぁにっき

すべての独身が自由に楽しく生きられる世界のために

平成に花開く、男やもめの独り寝文化

 

めふぁにっきです。

 

オナニーの話しかしません。

 

TENGA×スクー

『オトナの性的義務教育』

https://twitter.com/nishino_fumi/status/1053275658187505664

 

なんか帰宅してTwitter開いたら

TENGA社さんが「オナニーはなぜうしろめたいのか」というめちゃくちゃおもしろそうなタイトルで東大の赤川学先生と講座を開いていたので夢中で見てしまいました。

 

高校3年生の時にテレビ東京の「ジョージ・ポットマンの平成史」という、BBCのドキュメンタリー風でおふざけ半分、真面目半分で日本のサブカルチャー史を紹介する番組を見てたので、こういうタイトルにはめっぽう弱いのです。

ジョージ・ポットマンの平成史 - Wikipedia

 

 

そもそもオナニーオナニーっていうけれど、

「オナニー」って言葉自体、語源が罪のニュアンスを含むもので、

昔々、ユダヤ人のオナンくんが、

「兄貴が子をなさずに死んだら、弟が兄嫁と交わって兄の子を遺すべし」

という習慣(レビレート婚というらしい)に従って

未亡人となった兄嫁といたしていたところ、

(これ、兄嫁孕ませても俺の子にはならないとかもったいなくね…?!)

という謎の省エネ思考を発揮していわゆるソトダシをしたところ、

「快楽のみのために性行為をするべからず」という神の怒りに触れて死んだ。

…みたいな話が語源らしく、もともと宗教的タブーを含む言葉とのこと。

 そんなわけでキリスト教国ではタブーの一つでもあり、日本も西洋化の流れの中で

「青少年の教育にオナニーは害悪である!!!」という風潮になり、

当時の知識人も日記の中で、少年期に自慰を覚えてしまい、

「最低だ、俺って…」と罪悪感を覚えたとか。

とにかく現代日本人の自慰行為に対する意識は複雑怪奇なのだ。

 

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▲突然の麻婆豆腐

 

今回の講座でおもしろいとおもったのは、

現代社会では、オナニーは自分が何者かを規定する行為になりつつある」

という話。

 

80年代前後は、(特に男性にとって)オナニーは「セックスの代償行為」であり、

「オナニーをしている」こと自体が「相手が居らず独り寝」をしていることの裏返しという意識が強かった。

だからそもそも男性がオナニーをしているという表明自体が、

「異性を獲得できない劣ったオスである」というメタメッセージになった。

 

平成の御代も終わりに近づくと、ネットに性情報は溢れてるし、

一昔前ならとても「普通じゃない」性癖をもっていても、

デジタル世界からオカズを手に入れて、

夜な夜な繰り返し自分のセクシャリティを確認する時間になった。

 

それまでの世界では、セクシャリティは社会の共有概念で、

自分を規定するものではなかったし、

そういう意味で誰もが本当の意味で自分の身体を自分で「所有」することはなかった。

 

世間の中で結婚し、契り、子を生み育む役割としての男女から

若者が解放されるほどに、

他者とのコミュニケーションとしてのセックスと 

セックスの「代償」「補助」「練習」行為だったオナニーが切り離され、

「そっか!俺はロリ巨乳が好きなんやな!」と自覚する時間が増えた…。

ほんまかいな。 

 

 上の世代(80年代生以上)と話していて、時々違和感を感じるのは、

あくまでもオナニーは「本番」に対する補助的かつ緊急的措置であって

 重要なのは生身の人間と交わることなんだ…!

みたいな考えが透けて見える気がするときで、

でも逆に考えたら、

良くも悪くも「セックス」と「オナニー」を切り分ける若い世代って

極端に突き詰めたら

「えっこれは性行為じゃなくてオナニーだよ?ただ生身の人間を介在させているだけ」

みたいな話になるかもしれなくて、それは上の世代からすると違う発想なんだろうなあ

とか少し思いました。

 

文学の世界の中ではもう数十年前にそういう未来に到達してしまっている人がいます。

「おまいら、本番の準備としてオナニーしてるとか言ってるけどな、考えてみ」

「生身相手にしてやってる回数とオナニーしてる回数、普通どっちが多い??」

「そう考えたら俺らは『オカズにするために』セックスしてるんや、違うか?」

 

 

間違いなく、デジタル世界から簡単に(自分の性癖に適合した)オカズを手に入れて、

ドラッグストアの衛生用品売場に置いてあるセルフプレジャーグッズを買って、

プライバシーの確保された個室で鍵かけて、ヘッドホンしてオナニーできる世界の住民は、もはや20年前に青春を過ごした人たちとはもはや違う次元に生きてますわ。

 

身体は数百年前から変わっていないけれど、技術レベルが全然違う。

技術レベルが違うのは結構致命的なことで、

メガネがなければ俺は視覚障害だったし、

xvideosがなければ俺はもっと性に苦しんでいただろう。

 

中学生の時、保健体育の先生が

「俺らが中学生の時はな、夜中にエロ本の自販機にこっそり買いにいくんだよ、そしたらな、エロ本がすげえデカイ音立てて落ちてチビりそうだったわw」

なんて話してくれたのもにわかには信じられないくらい時代は変わってしまった。

 

酒場で

「なんかもう最近全然ナンパされないんだよね、歳なのかな。昔はめっちゃ声かけられてたんだけどね。」

ってクダ巻いてる

綺麗なアラフォーのお姉さんもいれば、

 

ふとカフェで隣を見たら、

やたら携帯のロック画面にTinderからの通知が来まくってる人妻風のお姉さんもいるわけで、現代って意味不明の時代だなと思うわけです。

 

TENGAさんのYouTubeに過去企画の動画上がってるみたいなので見てみてください。では〜。