人体はそんな挙動しない
めふぁにっきです。
今週はとにかく忙しかったので、何か書かねばと思っても特段何も浮かんでこない。
万事行動してみないと何も生まれないというのがポリシーなので、眠くても疲れてても書く。書きたいことは山のようにあるはずだ。
ただなんでこんなに疲れているのかは気になる。
昨日は友人宅に行った。
その時点で多少疲れてはいたが、友人は唐突に話を切り出してきた。
「最近筋肉体操ってのにハマってるんだ」
【みんなで筋肉体操】腕立て伏せ ~ 厚い胸板をつくる - YouTube
筋肉体操。
毎年懲りもせず妙な番組を作るNHK様で去年くらいからやっている筋肉番組である。大好き。
出てくるのが筋肉のついたイケメン弁護士さんとか、とにかく出演者のコンテンツ力が高い。
なんでも去年の紅白に出演していたそうである。
番組を見るのは初めてだが、まず彼らはシルエットがおかしい。人間の胸はそんなに前に張り出していない。
人体への理解が浅い人が作った3Dモデルだろうか。
唐突に、「短時間でもしっかりやり込めば分厚い胸板が作れる」と提案してくる。あったら嬉しいが別にあえて作るほどでもない。そもそもあったらうつ伏せで寝る時に邪魔そうだ。
いきなりとんでもないパーツを作らせようとしてくる。油断も隙もありはしない。
頼んでもいないオプションを追加してくる車検屋さんみたいだ。
セッションが始まって、友人が当然のように腕立ての体勢に入る。
実際運動不足だし、少しくらいならやってみようと自分も腕立てから始める。
「胸をしっかり地面につけてください」
「身体は常にまっすぐを保って」
バカを言ってはいけない。
腕立て伏せで胸より先に地面につくのは腹である。デブなら誰でも知っていることだ。ぽよよん。
やはり人体に関する理解が浅い。
ひぃひぃ言いながら腕立てを終えると、筋肉体操の先生は次の解説に入る。
今度は可能な限り早く腕立てをしろという。
強度を変えるということだろうか。
筋肉体操先生がお手本を見せてくれるらしい。
早すぎる。
早すぎる。
人体はそんな挙動をしない。
ものすごくリアルだがこの筋肉先生はきっとNHK開発の3Dモデルなんだろう。そのスピードで動きながら息は全く上がっていない。
実際やってみるとわかるが、素早い腕立て伏せは素早く身体を落とす→素早く起こすの二段立ての動作である。
もう身体を落とした時点で上がる気がしない。見本の筋肉先生は構わずメトロノームのように正確にリズムを刻んでいる。
唸ったり喚いたりしながらなんとかこなす。
もう息が上がっている。
何より腹が重いので上下動に弾みがついて重心が移動してしまう。デブは辛い。
筋肉氏が残り5秒を告げる。
「あと5秒しか腕立て伏せできません!」
あと5秒も腕立て伏せしないといけないの?!!
トレーニングを終えて、息も絶え絶えになりながら家族ラインを開き、肉親に注意を呼びかけた。
一晩明けて本日、しっかり筋肉痛である。
しかもピンポイントで胸筋だけ筋肉痛である。
筋肉体操、トンデモかとおもったがなかなかどうして『大科学実験』並の良コンテンツである。
やってみなくちゃわからない。
▲健全な精神は良質なタンパク質に宿れかし。