めふぁにっき

すべての独身が自由に楽しく生きられる世界のために

ひたすら眠る、私を弔う

 

めふぁにっきです。

 

個人的に考えているテーマの一つに、人間の人格がある。

 

大雑把にいうと「人間の人格」だが、これはこれで掘り下げるとかなり奥行きのあるテーマだ。人格はどうやって形成されるのか、多重人格はどうやって生まれるのか。

人間心理の深淵を探る…みたいな話よりも、この話の原点はもっとシンプルで、幼少期にぼんやりと布団の中で考えていたアイデアが元だったりする。

 

今眠りにつこうとしている自分には、寝る前と寝た後で連続性があるのだろうか?

今の自分は、明日には影も形もないんじゃないだろうか。

 

昔から寝て起きると気分のスイッチが効く方で、子供心ながらに当時からそのことは自覚していた。 だからこそ素朴にこういう疑問を抱いたのだ。

小学生も高学年になると、やたらに夜更かしをするようになった。

ひょっとすると、寝る前の自分が寝ることで消えてしまうのが嫌だったのかもしれない。

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▲(東京駅で50円出したらなんか飯が食えると思っているおめでたいやつの人生の行く末が)楽しみです

 

そういうこともあって、自分や他人の人格のありかたに強い興味を持ち始めた。

ものすごく嫌な出来事を人が「乗り越える」時、そして乗り越えた果てに人格が変容する時、本当に人格が「変容」したんだろうか?

ひょっとしたら、つらい想いを抱えた自己人格を封印してしまっているのではないか?

 

そもそも、別につらいことがあってもなくても、人間の人格には連続性なんてハナからないんじゃなかろうか?

そういう疑問を中高生時代に鬱々と考えていた。そんなクソつまらんことを考える暇があったらスポーツとかモテる努力とかすればよかった。(後悔)

 

話を戻すと、親に向ける顔と友達に向ける顔が違うように、酔ったら人が変わるように、モードや時間帯によって人格は同じ人間でも容易に変容したり、切り替わったりする。

同様に、同じ人間の中で、同じ出来事についての記憶でも、ある時を境に解釈や捉え方が変わることはよくある。

 

恋人と幸せそうに付き合っていた。

浮気をされた。

出来事を「乗り越え」た。

新しいのと付き合った。

 

こういうストーリーがあったとして、それを体験している本人にとっては、おそらくは同じ連続した人格が経験している出来事だろう。

ただ、こういう場合、傍から見ていると「この人は本当に同じ人だろうか?」と思うくらい物事や人に対する捉え方が変わっていることも少なくはない。

 

 

別に「同じ人格が変容している」でも、「違う人格が交代している」でも人が変わっているのに違いはないのだからどっちだっていいのだ。

所詮は説明の仕方の問題にすぎない。

ただ、時々記憶を改竄しているレベルとか、あまりに人が変わってしまった人を同一人格として捉えるとこっちが精神をイワしてしまう。

実際、何人かそういうケースの人間と付き合ってこっちが病んだことがある。

 

個人的なライフハックとしては、1人の他人と付き合うにあたっては、1つの人格として捉えないことにしている。

ソフトにいうと「あ、この人今日はそういうモードなのね」ということだ。

 

1人の人間を1つの家のようなものだと考えると、家の中にはお父さんや、お母さん、ペットに子供、最近大学生になった若者…等々様々な人間がいる。

日により、時間によりこの家の玄関から出てくる家族は変わる。

人間の人格も同様で、コンディションや話す相手により、玄関先に出てくる人は変わる。こう捉えている限り、多少「人が変わって」もびっくりすることはない。

 

「うーわこの家の玄関、この間はリーマンが出てきたのに今度は主婦になった!!同じ人間が主婦になったりリーマンになったり、怪人二十面相かな???」とはならないはずだ。そこそこ色々な家を見ていれば、家の中に誰がいるかなんとなくは想像がついてくる。時々、想像もしない家族(ひきこもりの長男)が出てくるかもしれないが。

 

ただこういう考えをしていると、それはそれで時々不穏な考えが浮かんでくる。

あの家、一人暮らしに見えるけど、誰か中で監禁しているんじゃないか…とか。

 

今日の記事のタイトルは「ひたすら眠る、私を弔う」だが、全然この話までたどり着けていない。

人間を人格の容れ物と捉え、『家』に例えるなら、家の構成員は冠婚葬祭とともに移り変わる。

しかし、前々から気になっているのは「封印」されたり、「消された」人格は、どうなってしまうのか…、ということだ。

眠っているのだろうか。

それとも永遠に物言わぬままなのか。

 

気が向いたら続き書きます。

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▲机の脚が歪んでるのか、ビール瓶載せたままガタガタ揺れてなかなかエキサイティングだった。