唐人町だけは君を裏切らない(『世界史とつなげて学べ 超日本史』茂木誠)
Kindleで本を読むようになってから
かなり捗ってます。
わたくし、かなりズボラなもんでして
本を買う→家に置く→どこにいったかわからなくなる
本を買う→家に置く→開くのがめんどくさくなって重しになる
みたいなループもあり、大学時代はとにかく本を読みませんでした。
おそらく紙の本に向いてないのかもしれない。
ただなぜか予備校時代から駿台の茂木先生が無料で公開している世界史の音声講義だけは聞いていた。
▼もぎせか資料館
理系クラスで世界史なんか高校でも履修したこともなかったのに、
数か月後には入試本番を控えているというのに、
模試の成績なんかは超絶低空飛行だったというのに、
やたらに聞いてしまっていたし、妹の大学受験期にももぎせか資料館を勧めてた。
今は茂木先生、N予備校というオンライン予備校の先生もしてるみたいだけど
言うなれば私がN予備校の-5期生くらいなわけで。
この茂木先生が最近世界史関連の本を出しているらしいと知り、
いくつか買って読んでみている。
世界史とつなげて学べ 超日本史 日本人を覚醒させる教科書が教えない歴史
- 作者: 茂木誠
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2018/02/16
- メディア: 単行本
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いわゆる日本史は中学時代からとにかく大嫌いで、
かといって歴史を知るのが嫌いだったかというとそういうわけではなく
なんというかとにかく暗記だらけの穴埋め問題を解くのがとにかく退屈だった。
茂木先生は動画講義の中で時々、日本の成り立ちを世界史的観点から描くことがあって、そこが知りたかったんだよ!!みたいになってツボだった。
『世界史とは、究極的には現代史であって、「なんで今ここの国とここの国がこうなっているか」を遡って説明すると世界史になる』
というのが背景にあるようで、常に頭の中で「ッだから結果はごらんのとおり今の世界…!」という形でオチがついてくる。
『超日本史』はDNAから見た日本人の成り立ちから江戸時代に至るまでの解説になっている。
話の幅は非常に広く、流れるように読めるのでちまちま読んでも話がわからなくならない。
『ナショナリスト』VS『グローバリスト』
『シーパワー』VS『ランドパワー』
の2軸を中心に話が進み、
カトリック宣教師、
海を暴れまわる倭寇、
海外へ華と散る日本人傭兵、
海の反対側から日本を見据える大国
…などなど刺激的な登場人物が世界を舞台に飛び回る。
ヨルムンガンドとか、ブラックラグーンとか、ドリフターズとかあのダイナミックさと野蛮さ加減が好きならきっと気に入ると思う。
結構この本北部九州史について色々描かれているので大満足。
一時期、中世から戦国期にかけての北部九州の歴史があまりにわからないので色々調べてたら、
やれ人身売買だ、
やれ唐人町だ、
箱崎あたりを博多商人の後家さんが支配してたところ
大宰府と戦闘の末滅ぼされただの、だいぶ無茶苦茶なことばっかり出てくるので
カオスすぎんだろお前ら!!誰か全体像を説明してくれ!!
と割と心から望んでたのでめちゃくちゃうれしかった。
全然レコメンドにもなにもなってないけど、興味あったらどうぞ。
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