めふぁにっき

すべての独身が自由に楽しく生きられる世界のために

2021-01-01から1年間の記事一覧

泣けない男

あまり泣けない。 泣かないのとは違う、なんというか泣けないのだ。 数少ない例外を除いては、ほとんど泣こうという気にならない。 自分が泣けないものだから、他人が泣くのが不思議で仕方がない。 女が泣くのはまだわかる。古くさい感覚なのは重々承知だが…

それでも人は権威を求める

本記事は記録のため、筆者が感じたことを好き勝手書いているものである。 2021年7月。 『コロナ渦』が始まってからおおよそ2年目に突入した。 打開策となるワクチンがリリースされ、希望者向けの集団接種が開始された。 6月下旬から7月にかけて、反ワクチン…

注目が身を滅ぼす

日本の大学には、ミスコンという悪習がある。 学祭のステージで、学内の美人を集めて優劣をつけるというイベントである。 申し訳程度にミスターコンというものも催されるが、あくまで主役はミスコンである。 母校の学祭にはそれまでミスコンがなかったのだが…

究極かまってちゃん大戦

※この記事は『攻殻機動隊』シリーズのネタバレを含みます。 広告は日々進化している。 古代から広告は存在したが、時代に合わせて変化し、進化してきた。 広告は、販売者や生産者が人の意思決定に介入しようとする試みである。 商品Aだろうが商品Bだろうがど…

できるとできないの境界線

現代人は能力を信仰している。 ほとんど崇拝しているといってもいい。 伝統的な価値観が廃れ、あらゆる権威が否定される時代において、何かができることは無条件にいいことだと信じられている。 能力は素敵だ。 そんな能力を他人に付与できる制度はきっとも…

SEと営業は一生わかりあえない

社会で生きていると、無数の行き違いがある。 言葉という未熟なツールを使っている以上は仕方のないことなのだが、伝えたいメッセージが受け手に正しく伝わることは滅多にない。 こういうことを防止するために、社会人は多くの時間を復唱とかリマインドとか…

雑巾絞り

表現の根底には葛藤が存在する。 葛藤なくしては表現は生まれてこない、そこにある必要さえない。 この場合の葛藤は、社会の中における自分と、自分が自覚している自分とのギャップや自己矛盾を指す。 移民文学や越境文学は、社会の中の自分と、自分自身が人…

非モテにつける薬

バファリンは優しさでできている。 厳密にはアセチルサリチル酸と製薬会社の荒利が大半を占めていて、ほんのわずかながら優しさが含まれている。添付資料にはそのことは書かれていないがどうやらそうらしい。 別にバファリンの宣伝がしたいわけではないので…

魔が好くスキマ

嘘つきの話を聞いた。 興味があったら読んでほしい。 (リンクが変な感じになってるけど変なサイトではないです…) è詳ñÉ¢ÄÌy[W くっそ長いので端折ると、 ・ゲーム改造界隈の話 ・改造界隈にも天才と凡才がいる ・天才改造屋を詐称する嘘つきが、改造界隈を…

Pドル考

オタク話。 デレステのP(プロデューサー)の話。 カプ厨・夢女の分類に近いところがあるかもしれないが、一回話したことをまとめる。 デレステを始めとして、アイドルマスターシリーズはユーザーに対して単なる視聴者ではなく、プロデューサーという特定のロ…

ひねくれあじさい

「絵はこころをあらわします。みなさん、ポエムを書いて、絵をつけてみましょう。」 中学校の教室。 担任の教師がクラスに向かってポエム大会の開催を宣言した。 50に入ったばかりのおばちゃん先生は、豊かな表現の重要性を生徒に説くと、大きめの短冊のよう…

カルト屋さんの作り方

しあわせという概念は非常に漠然としている。 幸福とはなにか、という哲学をしたいわけではない。 ただ間違いなく、個々に幸せをどう考えているかは、当人のパーソナリティを考える重要な鍵になる。 「幸せになりたい」 「当然自分は幸せになるべきだ」 「ひ…

ぼくは化学ができない

僕は化学ができない。 生物もできないのだが、習ったことがないからできなくて当たり前だ。 父親も化学ができない。 中学校の時に、下方置換とか上方置換を習ったので、家に帰ってそういったら、はじめて聞いたような顔をしていた。 ひょっとすると親譲りな…

時を待つ囚人のように

星新一のショートショートに、火星に流刑にされる囚人の話が出てくる。 『処刑』というあまりにそのままなタイトルがついている。 火星に流刑にされた囚人は、一つの球を持たされる。 この球は、死刑執行装置と生命維持装置が一体になったもので、小型の核爆…