めふぁにっき

すべての独身が自由に楽しく生きられる世界のために

2020-01-01から1年間の記事一覧

属性の叩き売り

昔、サークルの後輩に原稿を頼んだ事がある。 「恋愛」をテーマにした放送番組の原稿だ。 俺としては、それらしい恋愛のシチュエーションの茶番をいれて、それに5分ほどコメントを入れられればそれでよかった。 想像力が欠如した自分にはそんな茶番はとても…

うまく嘘をつく法

人を呪わば穴二つ。 あるいは、コトダマと呼ばれる事象がある。 呪いの言葉は必ず我が身に返ってくる。 スピリチュアルなニュアンスでなしに、言葉を経由した毒には必ず反作用がある。 これはなぜ起こるのか。 言葉には2つの側面がある。 一つは、個体間で…

革表紙

駅前にある大型書店で手帳を選んでいた。 数年単位で手帳を使っていると、それなりに自分なりの使い方やルールができてくる。 自分の手帳は自分以外見ないものだし、誰かに共有するものでもない。 日曜始まり、バーティカル、カレンダー形式、分刻み…日常で…

一発逆転症候群の会

人生には波がある。 どれだけ真面目にやっていたって、 どうにもうまくいかなくなる時だってある。 それは誰に訪れるかわからない。 人間、いい時は誰しもいい人だ。 人が真価を問われる瞬間というのはいい時ではなく、ダメな時だという。 ダメな時に一番自…

パターンおじさんの生涯

若いうちは感性が鋭い。 頭もはっきりしていて状況判断も上手だ。 臨機応変な対応もできる。新しいものに順応もできる。今までの見方をガラッと変えることもできる。 でもその鋭い認知は、いくつになっても維持されるものではない。 もちろん例外はある。 金…

墓守の毎日

人間はよく忘れる生き物だ。 あまりに忘れっぽすぎて、自分が忘れていることさえ忘れている。 そこそこ長く生きていれば、精神に傷を負うことはある。 手酷い失敗をしたこと。 裏切られたこと。 ひどく恥をかいたこと。 その一つ一つを人は割と覚えていない…

人形は舞台から降りられない

「アイドルって、楽曲とか演出とか色々あって初めて成り立つわけじゃん。」 「そうだね」 「逆に言うと、その前提がなくなっちゃったらアイドルではなくなってしまうって意味でそこに悲しみを覚えるんだよね」 その文脈でいくと、と前置きをしてから持論を展…

心の底から陰キャで良かった

軽いネタバレを含みます。 妹がいきなり映画に誘ってきた。 映画『ジョーカー』を観ようという。 Twitterで評判を読んだら「あれは作品を”分かる”かどうかに人を選ぶ作品だ」と書いてある。 すこし気になってはいた。 怠惰なので気になっていた程度では映画…

トラウマと安い肉は飲み込むタイミングがわからなくて反芻してしまう話

めふぁにっきです。 メンヘラがトラウマをいつまでも反芻しちゃうお話。 「いま、この瞬間」はどうやって知覚されているのか。過去の経験や記憶に大きく左右されるという立場もあるし、そういったことと関係なく、当人にはその瞬間の人格が存在するという立…

無へ還る汚部屋

エントロピーは増大する。 宇宙のどんなものであれ、悠久の時の流れの中で、この法則から逃れられるものはなにもない。覆水は盆に返らず、溢れたミルクも落ちたハンプティ・ダンプティもどうすることもできない。 一箇所にまとまったものは散らばり、複雑性…