めふぁにっき

すべての独身が自由に楽しく生きられる世界のために

閻魔庁、コミケ開催につき休暇にて候。

 

帰省シーズンになりました。


親の帰省先が東京だったもので、世間とは盆の移動の向きが逆で、ありがたいことに帰省ラッシュとは無縁だったのですが、この度めでたく帰省ラッシュに揉まれています。


高校の先輩に「地元帰りまーす✋」と久々の連絡を入れたら、
「明日の昼電車でおめぇんちまで行くから昼酒飲もうや🍺」
という豪快かつ強引なお誘いを受け困惑しています。

田舎で暇なので前の正月は帰省してからひたすら赤酒と日本酒を飲んでいました。
その前の正月も受験勉強をする妹をよそにリビングで酒を飲んでいました。
その前の正月は…

 

よしましょう。
とにかく帰ったら酒を飲むと決めているのです。盆だって例外じゃありません。

 

とはいえ

 

めふぁ家の弟が本格的に肉体改造を始めたらしく、このままいくと酒ばかり飲んで腹の肉がたるんでいるのは兄ばかりという悲惨な状況になりかねません。

 

由々しき。

 

 

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赤酒について、夏目漱石三四郎」より。

 

盆になりますと、本邦では地獄の釜が休業になり、祖先の霊魂が子孫の元へ里帰りをすると申します。

 

2018年。盆も正月もない企業も少なくない昨今、盆休みがあるなんてのは閻魔庁はかなりのホワイト企業なんでしょうな。

職員も虎パン一丁の方が多くてクールビズやカジュアルな服装にも昔から深い理解があると思われます。
それもこれも地獄の労基署が鬼となって目を光らせているからでしょうね。

 

あまり幽霊なんてものは信じない方です。

そんなに怖くもありません。

メンヘラの包丁持った女の子の方が100倍怖いです。

 

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そんなことより、人間だって70年も生きてればボケるのに幽霊の方々はボケもせず、迷子にもならず子孫の元へ帰ったり、恨みのある方に取り憑いたりしております。
相当仕事熱心というか、亡くなってからも勤勉でワーカーホリックで、大変日本人らしいです。

 

一方、休むときはしっかり休む幽霊もいます。

落語『お菊の皿』の中では、連日番町皿屋敷で皿割り興行をしている幽霊のお菊さんが出てきます。

もともとは幽霊のお菊さん、恨みを込めて毎日9枚ずつ皿を割るのですが、いつのまにかこれがホラーショーとしてエンターテイメントとなり、たくさん客を集めるようになります。
ある日、お菊さんはどういうわけか9枚を超えて皿を割り始め、10枚、11枚…と割ってとうとう最後は皿を18枚割ります。

 

どうしてかと聞くと、「明日は休みにしたいから明日の分と合わせて2日分割ったんだ」とお菊さんが返すところがオチになります。

 

おそらく彼女は金曜日にはその週の仕事を全部終わらせて月曜には持ち越さないタイプなのでしょう。

GWやシルバーウィークの前日になると一気に90枚とか皿を割って、休暇中は江ノ島草津へ出かけて上司のメールは一切月曜まで見ないタイプ。

てもインスタでは「スイーツ巡り☆」とか毎日炭水化物の写真を変なエフェクトかけて投稿するのだけは欠かさないタイプ。

 

そもそもお菊さんは東京は赤坂の御屋敷にお勤めの女中さんですからね、今で言えば都内勤務の美人OLなわけです。

たまたま上司がブラックだったから化けて出ているわけで、彼女も休暇くらいはのんびりしたいはず。

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▲番長皿回し(音割れ)

 

幽霊にも色々タイプはいますが、私は幽霊になって盆に現世に帰ってきたら、孫や子の顔を見るより観光をしてたいです。

幽霊だから暑いこともないのでコミケにいくのもいいでしょう。掘り出し物を見つけた時はきっとああ生きててよかった…!と思うはずです。死んでるけど。

 

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▲なんかつけてたら弟に怒られたゲーミングチームのリストバンド


盆でございます。
コミケに行かれた方もそうでない方もよい盆をお過ごしください。

 

 

 

 

 

コミケ行きたかったなぁ…